マンション内覧会の注意点など一級建築士からのメッセージVol.002

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一級建築士からのメッセージ Vol.002

売れ残り物件の内覧会

現在の社会状況を反映しているのだと思うのですが、売れ残り物件を購入されて引渡しを前にした内覧会(購入者の竣工検査)同行のご依頼が増えています。先 日に伺った建売住宅の依頼者は余りにも値引きの巾が大きく心配になって「第三者への依頼を考えた」と言っていましたが、この辺りの動機は建売住宅の購入者 もマンションの購入者も概ね同じようです。

売れ残り物件の引渡しを前にして 販売側の対応は概ね以下の様な三通りが考えられます。

  1. 一般の竣工直後の内覧会の場合と同様に販売会社及び施工会社(ゼネコン) の担当者が立ち会って下さり、指摘内容に可能な限り是正対応する。
  2. 一般の内覧会とは微妙に違いますが、基本的な機能の部分の不具合があれば 是正対応するが、「キズと汚れ」等々の些細な部分については現況有姿のままで対応しない。
  3. 現況有姿の引渡しで 特別の対応はしない。「このままの状態での引き渡しを受けて下さい」というものです。

「3」の場合は、弊社のような「第三者」がお手伝いできる事は残念ながら殆んどありません。この場合は、契約前のタイミングで「購入前の調査」として、検討材 料の参考としてお手伝いする事は可能ですので、こちらをご依頼下さると良いと思います。

ここでは、「1」及び「2」の場合について述べてみたいと思います。
一般的に売れ残り物件の場合は建物が完成後 数ヶ月から1年近く経って人が住んでいない訳ですから、販売側の管理が何処まで行き届いているかで状況は微妙に変わります。
どの物件でも同様ですが、多いのは壁、天井のビニールクロスの隙間(特に入隅)と剥れが目立つ事です。また 購入を検討した不特定多数の方々が出入りしている事から汚れが目立つ事があります。 床から1mくらいの壁に紅葉状の子供の手の平の跡がついていて、そのほほ笑ましい(?)状況が目に見える事があります。そして 同様の理由で細かいキズが多数ある事も事実です。

売れ残り物件だからといって特別に注意すべき事はありませんが、上記の様な事は概ね共通して言える事です。私達は一般の内覧会と同様の姿勢で検査をさせて頂きますので、皆様もご自身の目線で気になる事は遠慮することなく指摘する事が大切です。 「2」の場合でも仕方がないと諦めないで「駄目もと」精神で上手にお願いしてみて下さい。見事に対応して下さる場合もあります。

当日は一般の内覧会のように受付等はありません。他の売れ残った部屋が販売会社の事務所となっている場合が多いですが、そこで 各々の手続きを済まして購入した部屋に向かう事になります。当然の事ですが 廊下、エレベーター等で先に入居された方々とも行き交いますが、入居後はご近所さんになりますので挨拶をされた方が良いでしょう。

以上のように、売れ残り物件の マンション及び 建売住宅の場合でも、完成直後の一般の場合と同じ様に内覧会(購入者の竣工検査)をする事が可能な場合が殆んどですので、是非に販売会社に申し出てみて下さい。

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