一級建築士からのメッセージ Vol.006
換気と結露とカビについて
梅雨の季節になりました。この時期は高温多湿のため室内のカビが発生しやすく、誰しもジメジメ感から「湿気とカビ」の事が気になる季節です。現代の住宅は 断熱性と気密性が高くなり湿気が溜まりやすく、冬季に結露が気になったり、また梅雨から夏の時期にカビの発生が気になったりします。この季節だけではなく 年間を通して空気環境に関心をもって、住み手として換気について無意識ではなく強く意識をして暮らす事が大切です。
夏は湿気の増加、冬は室内の温度差でできる水蒸気に起因する結露によって、カビが1年中発生しやすくなっています。また、現代では核家族で共働きの家庭が増加し、昼間の換気が行き届かないという生活スタイルの変化も要因の一つに挙げられています。
室内ではカビの発生しやすい場所がいくつかありますが換気をしっかりして「除湿を徹底」する事が最も有効のようです。カビは「温度20~30℃、湿度 75%以上、栄養分となる食品などの有機物」等の条件が揃えば増殖するそうです。空気中にはカビの胞子が常に浮遊しているために湿気が溜りやすい台所、浴 室、トイレ、押入れ、クローゼット等の閉鎖的な場所は注意が必要です。
天気の良い日は積極的に窓を開けて(必ず二方向の窓を開けて空気の流れを確保)自然の換気をする。また、今の住宅は必ず24時間換気の設備がありますの で、この24時間換気も積極的に上手に使って下さい。そして行儀は悪いですが、押入れ、クローゼット等の閉鎖された収納部は扉を開けっ放して内部の空気を 入れ替える事を日常的にやった方がよい。
その他、キッチンで調理する時は必ずレンジフードを回す。浴室の換気を励行する。結露を発生させない。洗濯物の室内干しはやめて浴室のバス乾燥機を利用す る。冬場の灯油ストーブは燃焼時に大量の水蒸気を発生させます。加湿器の使用もなるべく避けたほうがよい事になります。日々の生活の中で、通風・換気を励 行して空気の移動を確保すること、空気が澱まないようにして湿気の排除と乾燥状態を保つことが大切です。頑張って換気を励行致しましょう。
マンション内覧会同行サービス [東京/神奈川/千葉/埼玉]
Copyright (C) 2013 Yokohama Real Estate Appraisal Co., Ltd. All Rights Reserved.